地唄舞は、京阪の良家の子女によって舞われていたもので能楽の仕舞に近く、
お座敷でたった一人で静かに舞う舞です。繊細で優美な表現は抑制された動きと
相まって内なる想いを情緒豊かに表現し、その艶やかさ、品の良さから今では
多く舞われています。
舞も禅や武道と同じように、体の内部を調整することで心を整えることが基軸と
なっています。また、そのシンプルさゆえに心象世界をそのまま映しだすもの
なので、心の有りようが問われるものでもあります。
「技の習得」「感性の練磨」と共に、とらわれない心・無念無想の境地を目指す
「心の鍛錬」の視点も意識しながら取り組みたいと考えています。